吉田研書評① 〜宇宙を目指して海を渡る MITで得た学び、NASA転職を決めた理由〜

 

こんにちは。

 

最近ブログの更新が滞りがちです。

ネタは何本かあるんですが、如何せん中の人が忙しいのです。

というわけでなるべく更新が滞らないように、中の人が別媒体で書いていたものを少し移植していきたいと思います。

 

 

 

今回は教授から薦められた本が結構良かったのでその書評を載せてみたいと思います。

 

その本がこちらです。 

 

 

これはアメリカに留学に行く前に是非、と担当教員に薦められたもので、大学生だった著者が如何にしてMITに進み卒業しNASAでの就職を勝ち取ったかが主に書かれています。

 

(以下(殆ど)転載)

 

自己啓発的な本は読むと多少なりとも陶酔して、栄養ドリンクを飲んだときのような、ドーピング的なやる気くらいは出る。


ただこの本は理系の人が書いてるからなのか、突っ込みどころのあるところにはちゃんと釘を刺してあって説得力があって、読後の気持ちの昂ぶりは刹那的なものでは無く、自分の中になかったものが付け足された感じのある本だった。

 

 

 

というわけで書評していきます。


表紙だけ見ると、アカデミックの分野で海外に出て行って成功を収める秘訣でも書いてありそうな本に見えるけど、そうではない。

進路に悩む大学生なら誰にでも役立つような普遍的なことが書いてある。実際に前書きでは

 

若者たちが安易な流行に踊らされず、一度きりの人生を最も充実させるための道を選択するための判断材料にしてほしい。それだけが本書の目的だ。

 

と書いてある。その言葉通り、その内容は著者の経てきた道を推奨するものではなく、彼が何を思って、どういう選択をし、どういう困難にぶち当たり、どうそれを乗り越えてきたかということが書かれている。

 

一度きりの人生をいかに生きるか。これこそ、おおよそ万人にとって根源的な問いではなかろうか

 

何か読む人に答え与えてくれるものではなく、読者にこの問を真剣に考えさせるのがこの本の意味だったように思う。

 

 

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ここから個人的に少し思ったことを書く。


この本には明確に書かれていなかったけど、本当にやりたいことと言うのはその人のルーツに由来すると思う。

実際にこの著者が宇宙開発を志したのは天文マニアの父親と一緒に望遠鏡を覗いた経験が元になっている。

 

子供の将来が親の仕事や小さいころの環境に影響されると言うのはよくある話だと思うし、幼いころにした強烈な経験はその後の人生に大きく影響してくると思う。

 

それで思ったのだけど、よく本当に自分のしたいことは何なのか探している途中だと言う人がいる。僕も言ったことがある。

多くの場合そのようなことを言う人たちは新しい経験による未発見の自分を求めているように思える。

 

確かに新たな経験によって自分の夢や目標が見つかることもあるのかもしれない。

けど殆どの場合、幼いころの経験がその人自身の根源的な欲求とリンクしていることの方が多いと思うし、本当にしたいことを見つけたいなら過去の自分をさかのぼってみたほうが良いんじゃないかと思う。

 

 

うちの実家は小さな零細企業で、父親が仕事を取ってきてそれをこなしてお金をもらって生活してきた。

昼間は外を駆けまわり、夜は遅くまで仕事をしている父を見て育ってきた僕は、仕事はそうやってするものだと思ってきた。

そういうルーツを持つと、いくら有名で大きな組織で働いていようが、殆どはそこから放り出されれば何も自分では出来ない人間なんだろ?みたいな偏見は持つようになってくる。

それが良いかは悪いか、正しいか間違いかは別にして、僕は自分自身の経験、ルーツから究極的には本当の意味で自活能力のある人間になりたいと思う。

つまりそれは組織のために働いていればお金を貰えるような仕事ではなくて、どんなに小さくても自分の能力が評価されて仕事を任されるような人になりたいということ。

それはすぐには無理かもしれない、けれどゆくゆくはそうなれること望んでいる。

 

 

話しが少し逸れたけど、この本は究極的に自分が何をしたいか、それを真剣に考えて生きた方がいいんじゃないかと読者に問いかけるような本で、それに付け足したいことを書いた。


『でも私にはハードルが高い!』と思う人、そこら辺は彼がちゃんと釘を刺してくれている。

ちゃんと逃げ道も用意してくれている。

僕みたいな究極的にひねくれた人間がつつきそうなところはちゃんとフォローしてある。

 

長くなったけど、書評終わり。

 

宇宙を目指して海を渡る MITで得た学び、NASA転職を決めた理由

宇宙を目指して海を渡る MITで得た学び、NASA転職を決めた理由