キエフはとても良い街。
なによりまず物価が激安なところが旅行者としては嬉しい。
その安さは東南アジアよりも余裕で安くて、店の内装や料理のクオリティを考えると東南アジアを軽く凌駕する。と言ってももはや東南アジア自体物価が安い地域ではなくなってきてるんだけどね。
キエフでは最安価のビールは2.5リットルで約30UAH(1UAH≒5.1円)だから約150円ほど。安い。
あとはチェーンのレストランが街中にあってそれも安い。
このキリル文字で読めないけど、アルファベットで書くとPuzata khataってレストランらしい。料理は冷凍食品だろって域を出ないけど、超安いし一応ウクライナ料理っぽいから普通に食っておいたほうが良い。
これだけ食べて両方300円は切る。250円くらい。
2回ともスープは一番安くて美味しいウクライナ発祥のボルシチ。ロシア料理じゃなくてウクライナ料理らしい。
水餃子みたいなのは中国から欧州までのユーラシア大陸全土で食べられている料理で地域によって形や皮の厚さ包み方が違う。ここウクライナではポーランドの郷土料理ピエロギと同じ形(と言うよりピエロギそのもの)やロシア系(名前知らない)の形のものがある。中の具は確認しただけでポテト、キャベツ、チェリー、肉とあるみたいだけど、肉以外は食べる価値が無い。そして彼らはクリームチーズを溶かしたようなソースを強制的に乗っけてくるんだけど、醤油を垂らしたほうが日本人の口には合うと思う。ただこのソースも慣れればそれなりに行ける。
この餃子的な料理は英語で言うとDumplingでwikipediaを見ると結構色々知れるので面白い。
僕が食べた中では香港の小籠包とグルジアのヒンカリが一番うまかった。
両方共中の肉汁を楽しめる仕組みになっていて、小籠包はお馴染みの通りレンゲに乗っけてスープを楽しめるし、ヒンカリは先っちょを持って側面を齧って中の肉汁を吸い取って食べる。
中央アジアにも似たような料理はあるだろうけど、食べてないから良く分からない。ただ言っちゃ悪いけど遊牧民の飯なんて高が知れてるだろうし、中国人の食に懸ける情熱には到底かなわないだろうと思う。
そして泊まってるのはこのホステル。
キエフってほとんど観光地化されてないから外国人用の宿が無い。泊まってるのは地元ウクライナの低賃金労働者や無職の人で、2軒回ったホステルは宿内にアルコール持ち込み禁止。多分アル中対策。3軒目の比較的ツーリスト向けのこのホステルでようやく持ち込み可だったけど、ここも地元民(良く分からないウクライナ人)がたくさんいる。
なんか日本が開発してるリニアモーターカーのテレビがやってて、あまりの速さにみんな驚いてて何故か僕がヒーローになった。
別の日には謎の音楽イベントもやっててなかなかカオスな宿だけど、毎朝可愛い女の子が全部の部屋とトイレ、シャワーを掃除してくれるからかなり快適。
レセプションの人は親切じゃないし、事務的なのがちょっと残念だけどなかなかいい宿だと思う。
そんな感じ。
おしまい