東欧旅行記⑬ キエフからオデッサまでのバス情報

 

大晦日、朝に目覚めたときに「今日はここを出よう」という気持ちが湧いてきてその日に居心地の良かったキエフを出た。沈没スポットと言うのは綿密に移動日を計画してしまうと「そもそもこんな良いところから出る必要ないよな?」という気分になってきて頓挫してしまう。それでも心のどこかでそろそろ出なきゃなと思っているものだから、今回みたいにふと朝起きると出発する心の準備ができていることがよくある。

 

この宿で出会ったウクライナ人がオデッサのホテル経営者の親戚らしく、そのホテルに半額で泊まらせてくれるということだったのでオデッサに向かうことにした。ちなみに彼は数日前にここを出発して、今はオデッサにいるらしい。

 

大晦日に移動で新年を迎えるのは嫌だったので遅くて安い鉄道ではなく、少し値段が高めだがその日のうちに到着するバスを使った。

 

宿のオーナーが英語が苦手な人で、「バス停はどこ?鉄道の駅と一緒?道分かる?」と聞くと、どうやら鉄道の駅までの道を訊かれたと思ったらしく、イエスと言ったあとに鉄道の駅の行き方を教えてくれた。実際はキエフの鉄道駅とバスステーションは徒歩では移動できないくらい離れておりその後散々な目に遭った。

 

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新幹線に乗るために新宿に行った、みたいな馬鹿な話で周りの人に聞いてもまともな返答が返ってこない。そもそも英語を話せる人もかなり少ない。最終的に英語が流暢なお兄ちゃんが丁寧にバスステーションはここでないこと、そこまでは地下鉄で行けるということを教えてくれた。

 

実際のバスステーションはここ。

 

 

地下鉄の222番の駅『Demiivska』からすぐのところにある。

これがあまり大きなバスステーションではなくて、地下鉄の駅からも分かりにくい。そもそも人が徒歩で来ることを想定していないのか大きな道路に囲まれていて入りづらかった。ちなみにキエフはGoogleMapの道案内が公共交通機関に対応しているから、日本にいるように目的地を検索するとバスの番号と所要時間を教えてくれて便利。

 

バスステーションのチケットカウンターの手前に乗り合いバスのおっちゃんがたむろしてて、『オデッサ!』と言うとバスまで連れてってくれる。

 

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オデッサまでは600kmくらいの距離で400GRN(約2000円)。ちょい高め。

ネットで情報を見ると値段の変動が激しくてどれが正規の値段なのか謎。ウクライナは通貨が数年前の半分までに落ちていて現在インフレ気味だと思う。バスは大型のVIPバスと今回のただのミニバンの二種類あってミニバンのほうが頻繁に走ってるし、値段も安いからオススメ。座り心地はVIPバスの方が断然良いんだろうけど、個人的にこのミニバンに押し込められるのは嫌いじゃない(笑)

 

実は初め鉄道駅で寄ってきたオッサンに鉄道駅にあるバス会社の支店に連れて行かれていた。そこではVIPバスの運賃750GRN(1GRN≒5円)でバス停までタクシーで10ユーロと言われていて、このとき高すぎると断っていたので自分でバスステーションまで行ってこの値段で見つけられたのは少し嬉しかった。

 

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バスステーションに隣接しているマックで食べたビックマックセット。これで300円だからウクライナの安さがわかると思う。

 

バスは途中でエンジンが掛からなくなって、皆で押しがけするなんてイベントが起きて楽しかった。12時に出て20時頃到着。このあと例のホテルに泊まってバーで年を越した。

 

それについては次回。

 

そんな感じ。

 

おしまい