バンガロールに転勤しました

こんにちは。

 

いきなりだけど、インドのバンガロールに転勤になった。

 

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植物はいくつか手放して、残ったもの(といってもかなり多いんだけど)は実家で育ててもらうことに。

 

それは良いとして、僕は今回インドで働けるということを非常に嬉しく思っている。

 

インドと言えば皆が嫌がる出向先ナンバーワンと言っても過言じゃないと思う。おそらくその理由は食文化の問題や、衛生面の問題、貧弱なインフラだったりするんだろうけど、僕にとってそれらは些末な事柄だと思っている。

 

ジェフ・ベゾスの後悔最小化理論じゃないけど、長く日本で生活を送った末に、「たくさん日本食が食べれて幸せだったなあ」とか「毎日日本の綺麗なトイレでウンコができて良かった」とか「1分1秒の遅れも許されない日本の交通システムのおかげで私の生活は非常に豊かなものになった」なんて思わないだろうし、つまるところそれらは本当の意味で重要なことではないんだと僕は思っている。もちろん最低限の食事と衛生、インフラは必要だけど、それらはありがたいことに会社が十分過ぎるほど用意してくれている。

 

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僕に言わせればインドに行きたく無い理由を探すほうが難しい。次の中国と呼ばれているインドは、今まさに大規模な開発がいたるところで進められており、まさに高度経済成長期の真っ只中。客先の工場に出張しても、皆希望を持って働いているように見えるし、街の中のいたるところで開発工事が行われている。人が明るく勤勉で優しいというところもすごく気に入っている。失われた20年と言われる時代にどっぷり浸かりながら日本に生きてきた僕にとって、こんなに日々成長している国で暮らすということ自体非常に楽しい。

 

仕事内容についても、誰かに決められた仕事がほとんど何も無いという状況が良い。これは会社によると思うけど、日本でやっていた仕事は言ってしまえばワンオブゼムで上司が部下たちに振り分けたもの。もちろん一つ一つの仕事は重要だし、いくらかやりがいはあるんだけど、結局ゴールは決まっていてあとは誰がやるのか、みたいな内容が多かった。駐在員にそういった仕事はほとんど無く、「まず会社のためにどうすべきか」というところが起点となって、舞い込んできた仕事を捌いたり、自ら行動する必要がある。もちろんこれはどこにいても同じことだけど、仕事がシステマチックな本社で開発をやっているとどうしても、決められたことを正確に早くやることが至上命題化してしまう。この「まず会社のためにどうすべきか」というところも駐在員ならではの難しさがあって、完全にインド側に立って本社に色々要求するわけでもなく、その反対に完全に本社側に立ってインド側に強制させるわけでもなく、うまくバランスを取りながら良い方向に持っていく必要がある。

 

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またビジネスの上流から下流まで幅広く関われるのも良い。特にBtoBビジネスは全体像が見えにくいと思っていて、開発担当者はセールスやサポートのことを知る機会は少ないし、ましてや一般社員であれば経営戦略の意思決定プロセスに関わることは殆ど無い。それが海外駐在員となれば、ビジネスの上流から下流まで関わる機会が増える気がしている。一応それなりに偉い立場で現地の子会社に来ているので、ちょっと重要な会議にも呼ばれるし、そもそも会議内容が本社で開発をやっていれば全く関係のなかった営業実績やサポート体制についてだったりする。このへんは会社ごとに色々異なるんだろうけど、駐在員になって仕事で関わる範囲が拡がるというのは総じてどこも同じなんじゃないかと思っている。大企業サラリーマンという、よっぽど技術力が無いと潰しが効かない仕事をやっている中で、周りと違うパスを歩めると言うのは、そんなに間違っていない生存戦略であると思う。そんなこと成毛眞も言ってなかったっけ?

 

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一ヶ月くらい暮らしてみて、気候は良いし、飯は美味いし、人は優しいしで、割とバンガロールは気に入っている。

仕事も慣れてきたし、同僚とも打ち解けられつつある。

牛のウンコだけはどうにかしてほしい。

 

この先ちょくちょくバンガロールのレストランや見どころについて書いていけたら良いかなと思っている。意外とバンガロールの情報は少ないみたいなので。

最後に、令和元年5月4日の天皇陛下の即位を祝う一般参賀での陛下のお言葉

 

わが国が諸外国と手を携えて世界の平和を求めつつ、一層の発展を遂げることを心から願っております。 

 

この令和のはじまりに、インドの方々と手を携えて、インドの発展に向けて働けることを非常に嬉しく思う。

 

そんな感じ。

 

おしまい